2017年5月12日に、大阪の「エル大阪」で行われた、
「共謀罪のリアル」に登壇してきました。当日のNEWS23、翌日の毎日新聞と共同通信(沖縄タイムスにも掲載)と関係各所で報道されましたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
私からは70分程度、「共謀罪はどう使われる?〜沖縄の現場から、リアルに語る〜」という題名で、日常的に刑事弁護を扱っている弁護士の立場から話しをさせていただきました。同講演には、先日、最高裁で違憲判決を勝ち取られた、GPS捜査事件主任弁護人である亀石倫子氏(大阪弁護士会)も登壇され、「違法捜査と共謀罪」と題して講演され、福島瑞穂議員からの国会報告も行われました。
会場はほぼ満席、約180人の方が集まりました(参加料1500円のイベントです。高い関心が寄せられています)。
今週中にも衆議院法務委員会で強行されると言われている共謀罪ですが、一法律家の目からみても、また刑事弁護に携わる弁護士からみても、全く問題の多い内容になっており、国会審議も煮詰まっていないと感じています。今後も、共謀罪の講演依頼をいくつかいただいておりますので、在野法曹の立場から声をあげていこうと思います。
政治は、無関心でいられても、無関係ではいられないものです。そして共謀罪は、社会を大きく変えるだけの力をもった法律です。賛成の方も反対の方も、どういう内容なのか、本当に今の戦後もっとも安全な社会に必要なのか、ぜひ考えていただければ幸いです。
※刑事事件件数は減り続けています。統計上、現在は最も安全な治安状況と言うことができます。テロも日本で次々起きている、という状況ではないのはご存じのとおりです。
講演の模様(動画)
講演会「共謀罪のリアル」(大阪市)―講師 小口幸人弁護士(沖縄弁護士会)、亀石倫子弁護士(大阪弁護士会) 2017.5.12
新聞報道