南山法律事務所
098-996-5104
沖縄県那覇市国場979番地4(国道507号線沿い)
定休日:土日・祝祭日
南山法律事務所
098-996-5104
面談相談予約
メール無料法律相談
〒902-0075 沖縄県那覇市国場979番地4
コラム
2021.10.13
過去取扱い事件

弁護士小口が担当した事件について、成果を獲得できましたので報告させていただきます。

 

 

【事件の概要】

道路交通法の「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」に違反したという事件、つまり俗に言う飲酒運転の事件です。

 

飲酒運転の事件では、

① 起訴状記載の日時・場所で運転をしていた事実

② ①の運転時に酒気を帯びていた事実

の2つを検察官は立証しなければなりません。

 

しかしながら、検察から開示された証拠を精査したところ、①の運転の事実について客観的な証拠はなく、本人の自白(=認めた)しかありませんでした。

 

憲法38条3項には「何人も、自己に不利益な唯一の証拠が本人の自白である場合には、有罪とされ、または刑罰を科せられない」と定められています。

さらに、刑事訴訟法の319条2項には、「被告には、公判廷における自白であると否とを問わず、その自白が自己に不利益な唯一の証拠である場合には、有罪とされない」と定めており、一般に補強法則と呼ばれています。

補強法則は、架空の事件で国家の刑罰権が誤って行使されるのを防いだり、自白が重視されすぎることで生じる違法取調べ等を抑制するための法原理で、多くの国で採用されています。

 

今回のケースにおいては、自白以外に、起訴状記載の日時・場所で運転していた事実を示す証拠がありませんでした。本来であれば防犯カメラ映像がそれになり得たのですが、警察によるミスなのか、検察によるミスなのか、肝心の映像が保存されていませんでした。

 

【最後に】

補強証拠がないという理由で無罪の判決が下されることは極めて珍しいことです。

実際に飲酒運転があったのに無罪になるという関係性だけをみれば不正義という部分がありますが、国家が国民に刑罰を科すという刑事裁判においては、不当な人権侵害を起こさないために様々な刑事裁判のルールがあります。このルールが常日頃から守られているかをチェックするのは弁護人の基本的な使命です。

警察・検察には、ぜひ今回の件を重く受け止めて欲しいと思います。

 

当事務所では、刑事事件、特に無罪を争う事件に力を注いでいます。

また、刑事弁護では限られた時間の中で、事件を見極め、方針を立て、準備をし、主張する必要があります。

もちろん、今回のような成果が全ての事件で得られるわけではありませんが、最良な結果を獲得、提供できるよう、ひとつ一つの事件に取り組んでいます。

お困りの際は、早めにご相談にお越し下さい。

2021.10.01
コラム

 

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。

 

沖縄県内において、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数、病症の占有率が減少傾向にあることから、2021年9月30日で緊急事態宣言が解除されたところではありますが、南山法律事務所では、感染流行の再拡大(リバウンド)を生じさせないため、またご来所される皆さま及び当事務所職員の健康を守るため、引き続き、感染症対策の徹底を行ってまいります。

 

 

 < ご来所される皆さまへのお願い >  

■来所時のアルコールによる手指消毒及びマスクの着用

受付カウンターにアルコール消毒を設置しておりますのでご利用ください。

また、ご来所の際はマスクの着用をお願いします。

 

■入室人数の制限

面談室のスペースには限りがあります。密になる事を避けるため、ご来所いただく方は2名様までと制限させていただきます。

 

■面談の前に、以下の点を確認させていただき、記録をつけさせていただきます。

1つでも該当する事項がある場合には、相談室での面談を実施せず、電話での相談などに切り替えさせていただく場合がございます。

(1)48時間以内に、37.5度以上の発熱があったか

(2)風邪の症状(咳、鼻水を含む)があるか

(3)同居家族の風邪症状や体調不良があるか

(4)2週間以内に、感染の可能性がある人と接触したか

(5)人が密に集まり過ごす空間に集団で集まったか(コンサート、集会等)

(6)嗅覚・味覚に異常を感じるか

 

■保健所の感染経路調査等への協力同意

後日、感染が発覚した等の場合に、保健所の感染経路調査等に協力せざるを得ないことがあります。その際、氏名と連絡先に限り、情報提供することにご同意をお願い致します。

なお、相談内容については、いかなる事情が生じても絶対に情報提供をすることはありませんので、ご安心下さい。

 

 < 相談室の対策 >  

■アクリル板の設置及び面談室のドアの開放

面談室テーブルにアクリル板を設置しております。また密閉空間を避けるため、面談中もドアを開放させていただきます。

 

■面談後の除菌作業

面談後は次に利用される方のために、必ず除菌作業を行っております。

使用した筆記具も全て消毒しておりますので、ご安心ください。

 

 < 弁護士、事務局の対策 >  

■マスク着用、手指消毒の徹底

弁護士、事務局職員ともにご来所いただく皆さまと同様、マスクの着用、入室時の手洗い・アルコール消毒を徹底しております。

 

ご来所いただく皆さまには、ご不便をお掛けすることもございますが、安心安全を守るための対策となりますので、どうぞご理解ご協力の程よろしくお願い致します。

 

≪事務局≫

最新記事
カテゴリー
アーカイブ